5つのタイプのメイク崩れ、原因とその対処法

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とくに気温も徐々に上がる春夏の季節にかけては、皮脂テカ崩れに悩まれる方がいっきに増えるようです。乾燥崩れにしても、皮脂テカ崩れにしても、やはり決め手は保湿。徹底した保湿こそが、メイク崩れを防ぎます。

しかしながら、メイク崩れと言われるトラブルの中にも、実は原因やその状態はさまざま。そして、崩れ方や原因によって、対処法も変わってきます。

今回は、メイク崩れのタイプを5つに分類して、その原因や解消テクニックをお伝えしたいと思います。

メイク崩れの種類と特徴

主なメイク崩れを5つに分類して、その特徴をまとめました。

まずはご自身のメイク崩れがどれに当てはまるのかを、特徴を見ながら確認してみてください。

1)乾燥崩れ

時間が経過するとともに、冷暖房や生活環境により、肌が乾燥してカサカサとメイクが崩れていく状態です。

肌が乾燥することにより、小じわやほうれい線などが目立ってしまいます。

2)皮脂テカ崩れ

オイリー肌の方だけではなく、乾燥肌の方でも起こります。保湿が十分ではないために、肌が自身でうるおそうと内部から皮脂を分泌するためです。

とくにTゾーンなどの皮脂分泌が盛んな箇所は、メイク崩れをしやすくなります。

3)毛穴落ち

時間が経つにつれて、毛穴にファンデーションが落ち込んでしまう状態です。ファンデーションを塗るときに、肌表面にただ伸ばしているだけであったり、肌の表面だけをカバーさせていると、肌へのなじませや密着が不十分になります。

それらが時間の経過おともに毛穴に落ち込み、毛穴部分を目立たせている状態です。

4)肌表面のヨレ崩れ

下地やファンデーションをつけた瞬間から、肌になじんでおらず、肌の表面で線や筋になってヨレている状態です。原因はいくつか考えられます。

・スキンケア化粧品がしっかりと肌になじむ前に、下地やファンデーションを塗ることで、メイクがヨレてしまう。また、メイク前に使用するスキンケア化粧品がしっとりしすぎていたり、ベタつくタイプを使っている場合も原因になります。

・下地やファンデーションをただ肌にのせているだけで、きちんと肌に入れ込めておらず、肌の上で泳いでいる状態。

5)肌表面のカサカサ崩れ

時間の経過とともに崩れていく乾燥崩れではなく、メイクをしたそばから、部分的にではなく肌表見全体がカサカサと粉を吹いたように崩れている状態です。

乾燥肌や敏感肌により、肌が慢性的に保湿不足の状態にある方に多い崩れです。

メイク崩れに対する解消テクニック

それでは、それぞれのメイク崩れに対して、その解消法を見ていきましょう。

1)乾燥崩れの対処法

一番は朝の保湿をしっかりと行うことです。また、メイク直しのさいに、乾燥をして気になる箇所には、美容液や乳液などを塗りいれて、再度保湿を行ってください。

化粧水スプレーは、余計に肌の乾燥を招いてしまいますので、避ける方が無難です。

2)皮脂テカ崩れの対処法

朝のメイク前の段階で、しっかりと保湿を行ってください。テカりやすい方は油分のアイテムを避けがちなのですが、それが逆に皮脂の分泌を促してしまうことにもなります。

必ずスキンケアの最後には、保湿クリームなどの油分で蓋をして、油分と水分のバランスをとるようにしてください。

また、崩れが気になる箇所は、ティッシュオフして油分をふき取り、その上からプレストパウダーなどを重ねてメイク直しを行ってください。

毛穴落ちの対処法

ファンデーションを塗るときに、肌表面だけに伸ばしてしまうと、時間の経過とともに毛穴の中に落ち込みます。丁寧に肌の中に入れ込むことで、毛穴落ちを防ぎます。

また、下地段階で、毛穴補正専用のものを気になる箇所に併用されることもおすすめします。

肌表面のヨレ崩れの対処法

ひとつひとつのスキンケアアイテムをある程度肌になじませてから、丁寧に入れ込みます。ただし、乾きすぎてしまうと、次のアイテムがすべらず料だけが増えてしまうので注意が必要です。

適度にすべりがある状態で次の工程に進むことで、崩れを防ぐことができます。

下地やファンデーションは、つける量やなじませ方次第で、ベースメイクの仕上がりに絶大な違いをもたらします。

ただ伸ばしているだけでは、のせた瞬間から肌になじまずヨレてしまいます。また、量をつけすぎてなじまない場合には、肌の上から軽くティッシュオフをして、余分な油分を取り除くことでヨレが解消されます。

肌表面のカサカサ崩れの対処法

日頃からしっかりと保湿ケアを行うことが大切です。そして、ベースメイク前のスキンケアアイテムがなじみすぎないように注意をします。

肌の表面のすべりが悪くなると、下地やファンデーションの伸びが悪くなり多量を使用するため、さらにカサカサと厚塗り感がでてしまうので注意してくださいね。

おわりに

約20年、さまざまな女性の肌を拝見してきて、ひとくちにメイク崩れといっても決して原因や対処法はひとつではないと感じています。

だからこそ、ご自身のメイク崩れの状態や原因を知ることで、崩れないメイクをつくることは不可能なことではありません。

メイクが崩れないと一日幸せな気分な過ごすことができます。日頃からつねに保湿を徹底してくださいね。

山田 麻衣子

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【メイク講師、美容のプロを育てる専門家】京都にてメイクスクール『Make-up Atelier Ma*Vie(マヴィ)』を経営。「100人女性がいれば、10...

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