メイクのプロがこっそり教える乾燥くずれのメイク直しのコツ

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一般的に美肌と言われる定義ですが、美容業界では『うなはたけ(つ)』という頭文字で表現されることがあります。

・う→うるおい
・な→なめらかさ
・は→ハリ
・だ→弾力
・け→血色
・つ→つや(「つ」に関しては省いている場合もあります)

これらの美肌の条件からも分かるように、美しい肌には“保湿力・保水力”が必要不可欠です。そして、この素肌美があってこそ、その上に重ねるメイクもさらに引き立ちます。

今回はそんなメイクにおける“うるおい”のポイントについてご紹介したいと思います。

肌の乾燥は老けて見える原因に

水分がたっぷりとピンッとハリのある肌は、年齢よりも若く見られます。朝はしっかりと保湿を意識してスキンケアをしても、日中の冷暖房や生活環境で、夕方になるとほうれい線や目のまわりの乾燥が気になるという方も多いのではないでしょうか。

このような場合は、気になる乾燥じわを放っておかないで、メイク直しをしましょう。

乾燥ジワのメイク直し方法

1) まずは、乾燥をしてシワになっている部分に、保湿効果のある美容液や保湿クリームを優しくなじませます。

2) 美容液やクリームを塗った上から、少量のパウダーでおさえてください。肌がふっくらよみがえります。

化粧水はのせた瞬間、清涼感があり気持ちがいいのですが、すぐに蒸発をして、さらに肌の乾燥を招いてしまいます。少し小さな容器に保湿クリームを小分けにして、ポケットに忍ばせておくと、とても便利ですよ。

乾燥ジワのメイク直し/プロおすすめアイテム

最近ではメイク直し用のアイテムも、とても人気があります。以下で紹介しているアイテムは持ち運びもしやすいのでおすすめです。

MiMC ビオモイスチュアスティック

IPSA ザ・タイムR デイエッセンススティック

乾燥はアイメイク崩れも…!

目のわまりの皮膚は、他の部位と比べると1/3ほどの薄さで、乾燥もしやすい場所になります。とくに、上まぶたの乾燥は、時間が経つと小じわを目立たせてしまいアイシャドウが崩れる原因にもなります。

アイメイクはアイシャドウを何色かを重ねてグラデーションをつくりますが、パウダーアイシャドウを重ねると余計に乾燥が目立ち、肌なじみが悪くなってしまいます。

そんな時におすすめなのが、クリームアイシャドウやアイシャドウベースと呼ばれるアイテムです。使うときは手にとって、まぶたに優しくトントンとなじませてください。まぶたの保湿をしながら、しっとりとうるおいのある目もとをつくってくれます。

ただし、クリーム状のものなので、ヨレが気になる方は、その上から通常のパウダーアイシャドウを軽く重ねてみてくださいね。

目もとの乾燥や小じわ直し/プロおすすめアイテム

THREE ウィスパーグロスフォーアイ

コスメデコルテ アイグロウジェム

頬の乾燥が気になる方のチークはこれ!

頬の乾燥はキメの乱れや開いた毛穴を悪目立ちさせてしまいます。その上に、パウダーチークを重ねると、さらに粉々しく老けた印象に…。頬の乾燥が気になる方は、保湿力の高いクリームチークやリキッドチークがおすすめです。

ベースメイクのときに、リキッドファンデーションの後にのせて血色をつけ、上からパウダーでおさえると、チークのモチもよくなり、乾燥対策にもなります。適度なツヤ感も表現してくれるのも利点です。

チークのメイク直し/プロおすすめアイテム

わたしがおすすめするのが、美容オイル効果もあるクリームチーク。乾燥が気になる方にも使いやすいアイテムです。

ディエム クルール グローブラッシュスティック

唇の保湿は女性らしさを引き立たせます

顔の保湿はもちろん大切ですが、女性らしさを一番際立たせるのが唇になります。ですが、唇は角質層や皮脂腺、汗腺がほとんどないので、他の部位と比べてもとくに乾燥しやすい部分になります。

今年流行りのマットリップですが、これはうるおいのある唇だからこそ映えるアイテムです。乾燥した唇にのせてしまうと、縦ジワが目立ってしまい、せっかくの流行アイテムも残念なことに。唇も日頃から保湿ケアやUVケアはとても大切なんです。

メイクのプロのおすすめアイテム

潤いを与えながら、カラーをも楽しむことのできるリップオイルやグロスはとても使いやすいです。

クラランス  コンフォートリップオイル

美容効果の高いリップケア用品で、唇もアンチエイジングを目指したいものですね。

オバジ ダーマパワーリップエッセンス

メイク前のリップケアは、スキンケアやベースメイクの間に行うのがおすすめ。口紅の直前にのせると油分ではじいてしまい、塗りムラになってしまうことも。

美しいメイクの要は肌の保湿からといっても過言ではないくらい、メイクと保湿の関係は切ってもきれないものです。

肌の乾燥自体をメイクで隠すことはできませんが、使うアイテム選びにより乾燥を軽減したり、ツヤを表現することは可能です。うるおいたっぷりの肌は七難も隠すともいわれます。スキンケアとメイクから、どうぞ“うなはたけ”の美肌を目指してくださいね。

山田 麻衣子

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【メイク講師、美容のプロを育てる専門家】京都にてメイクスクール『Make-up Atelier Ma*Vie(マヴィ)』を経営。「100人女性がいれば、10...

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