ベースメイクの「毛穴落ち」の予防とお直しテクニック

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毛穴を隠すためのメイクテクニックはさまざまありますが、メイク下地の活用もそのなかの一つになります。ただ、メイク下地も正しい使い方をしないと効果も半減してしまいます。

今回は、メイク下地を使ったファンデーションの毛穴落ち予防とお直しテクニックをご紹介したいと思います。

メイク下地は毛穴の形を意識して!

さまざまなメーカーから毛穴を目立たなくするメイク下地が開発されています。これらは、気になる毛穴に塗り込むことで、肌の表面にある凸凹をフラットにして、ベースメイクの仕上がりを美しくします。

ただし、使い方にはいくつかのポイントがあります。

ポイント1)毛穴の気になる部分にのみ使用する

一般的にメイク下地は質感がサラッとしたものが多く、肌の表面が乾燥しやすい傾向があります。なので、顔全体に馴染ませてしまうと、時間が経つにつれて肌がカサカサと乾燥してしまう方が多いです。とくに冷暖房がきいた室内では、肌も乾燥しやすく、毛穴落ちとともに乾燥崩れまで招いてしまいます。

使い方としては、まず最初に通常の保湿効果の高いメイク下地を顔全体に塗ってから、その後、気になる毛穴部分にのみ専用の下地を塗り込んでください。

毛穴の形を意識して、入れ込むように塗る

毛穴といってもその形はさまざまです。例えば、小鼻横の頬付近には涙型のたるみ毛穴、顔全体に出やすいのが開き毛穴、Tゾーンに出やすいのが詰まり毛穴といったように、パターンや毛穴の原因もそれぞれ異なります。

それぞれの部分に対して、肌表面にただ下地を滑らせて塗るだけでは、時間がたつと毛穴に落ち込み、メイク崩れにつながってしまいます。

気になる毛穴にメイク下地を塗るときは、毛穴ひとつひとつに対して、下から横からと、さまざまな方向から丁寧にメイク下地を入れ込み、表面がフラットになるように塗ってください。

このメイク下地で毛穴を補正する段階で、きれいに毛穴をカバーすることができれば、ベースメイクの毛穴落ち自体を防ぐことができます。

塗り込んだあとは、まわりの肌と馴染ませる

毛穴の部分のみに集中して下地を入れ込むと、かえって毛穴が目立ってしまう場合もあります。

毛穴をカバーするための補正下地を塗り込んだあとは、必ずそのまわりの肌との境目をぼかし、肌と馴染ませるようにするのがメイクで毛穴を隠すポイントです。

毛穴用下地にも、コントロールカラー効果があるものを

毛穴用下地にも、無色のもの、色がついているカラーコントロール効果があるものがあります。

カラーコントロール効果のある毛穴用下地は、毛穴を補正しながら、肌の赤みやくすみ、肌の色むらなど、肌色に関する悩みやトラブルを解消する優れものなのでとてもおすすめです。

肌悩み別のコントロールカラーの選び方

肌の悩みに合わせてコントロールカラーを選ぶと、毛穴だけではなく、肌色を均一にして、透明感のあるベース作りに一役買ってくれます。

グリーン →肌の赤みが気になるとき
ピンク・ラベンダー →色ムラやくすみが気になるとき

毛穴が目立たなくなるファンデーションの塗り方

毛穴専用の下地を丁寧に塗り込んで、肌をフラットに仕上げたら、その上から通常の工程でリキッドファンデーションを重ねます。

ファンデーションを塗るときも、伸ばすように塗ると、せっかく補正した下地にまで流れてしまいます。ですから、ファンデーションを塗るときは、上からやさしく入れ込むように重ねて塗ってくださいね。

このとき、ひとつひとつの毛穴をイメージしながら、意識的に毛穴をカバーすることで、なめらかな陶器のような肌に仕上げることができます。その上から粒子の細かいパウダーを塗ることで、肌に密着させて崩れの少ない状態を作り出します。

仕上げのパウダーは、あまりパールやラメの入っていない、シアーかセミマットくらいの質感がおすすめです。

毛穴が目立ってきた…!そんなときのメイク直しの方法

これだけ気をつけても、それでもベースメイクが毛穴落ちしてしまったら…。こんなときは、崩れた上からそのまま補正しようとしても、余計に崩れが目立ち、ますますメイクがよれてしまいます。

こんなときは、潔く毛穴落ちしている部分のベースメイクをオフしてしまいましょう!

外出中のメイク直しに役立つのが乳液や美容液などのスキンケア用品と綿棒です。乳液や美容液を綿棒に浸してから、気になる毛穴落ち部分に優しくなじませてメイクを落とします。最近は、持ち運びに便利な「クレンジング入り綿棒」などもあるのでぜひ活用してみてください。

その上から、毛先が平面的なブラシを使って、毛穴に対して埋め込むように軽くパウダーをのせてください。このときに使用するパウダーは、毛穴を目立たせない粒子の細かいものがおすすめです。

外出先で毛穴が目立ってしまったときは、一度メイクオフ。このとき、乳液や美容液を綿棒に浸してオフすると便利

気になる毛穴部分には、毛穴専用の下地を上手に活用することで、メイク崩れ知らずの毛穴レスのベースメイクをつくることができます。

また、毛穴専用の下地を塗るときは、毛穴を面と捉えず、ひとつひとつの毛穴の存在を意識しながら丁寧に毛穴をカバーすることが大切です。ぜひ、毛穴ひとつひとつの存在を意識して、毛穴専用の下地を毛穴に入れ込むことを意識してくださいね。

山田 麻衣子

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【メイク講師、美容のプロを育てる専門家】京都にてメイクスクール『Make-up Atelier Ma*Vie(マヴィ)』を経営。「100人女性がいれば、10...

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